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December 02, 2008

今月の音楽~クリスマスの音楽

うん、間もなくクリスマスという事で、至るところでクリスマスに因んだ音楽が流れていますね。

今晩はクリスマスに因んだ音楽を取り上げてみる事にしませう。場合によっては来年以降に各々細かく語るかも知れません。

そもそもクリスマスは、イエス・キリストがこの世に生まれた事に対して感謝を捧げる聖なる行事だったという事は多くの人が知っていると思います。

大作曲家ではバッハの『クリスマス・オラトリオ』が厳粛にキリスト生誕を祝うというコンセプトそのものですね。
他ではコレルリの『クリスマス協奏曲』やチャイコフスキーの三大バレエの一角、『胡桃割人形』なども知られていますが、後者に関しては子供達でも楽しめるメルヒェンティックな内容で有名です。

古くから歌われてきたクリスマス・キャロルは、キリストの生誕を祝う事を目的とした中世以降の聖歌・賛美歌の一ジャンルですが、世界中の300を超える言語に訳されたと言われる「聖しこの夜」や、「荒れ野の果てに」「アデステ・フィデレス」「クリスマスおめでとう(ウィー・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス)」「コヴェントリー・キャロル」「牧人羊を(ザ・ファースト・ノエル)」「樅の木」「諸人こぞりて」等が知られています。
中には何百年も前の曲もありますが、現代でも世界的に歌い継がれ、クリスマス本来の姿を今に伝えつつも、万人に親しみ易い普遍性を具える作品が少なくないですね。

これに続くのが、キリスト生誕とはあまり縁がないけれど、クリスマスのスタンダードとなっているクリスマス・ソングで、中にはクリスマス・キャロルに数える人もいる「アヴェ・マリア」「赤鼻のトナカイ」「ウィンター・ワンダーランド」「風も雪も友達だ」「ザ・クリスマス・ソング」「ジングル・ベル」「橇滑り」「ホワイト・クリスマス」「リトル・ドラマー・ボーイ」「ハレルヤ」「メレ・カリキマカ」などがあります。
「アヴェ・マリア」や「ハレルヤ」は特にクリスマスを意識した訳ではないし、多くの作品が存在しますが、クリスマスに歌われても流れても違和感がありませんね。
「赤鼻のトナカイ」「ジングル・ベル」「ホワイト・クリスマス」などはクリスマス・キャロルに替わる現代のクリスマスのイメージの先鞭をつけた名曲だと言えるでしょう。今ではクリスマス・キャロルに劣らず世界中で歌い継がれている定番中の定番となっています。
後はハワイのクリスマスを歌った「メレ・カリキマカ」が楽しくていいですね。

ポピュラーでは海外の「サンタが街にやって来る」「サンタクロースがやって来る」等がもうクリスマス・ソングと同等のスタンダード扱い。「赤鼻のトナカイ」などと同じく、サンタクロースを主役に据えた定番中の定番ですね。
他ではエルヴィス・プレスリーの「ブルー・クリスマス」、ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス~戦争は終わった」、ポール・マッカートニーの「ワンダフル・クリスマスタイム」、ワム!の「ラスト・クリスマス」などがこのジャンルにおける定番中の定番と言えそうですね。
後、曲はそんなにいいとは思いませんが、ボブ・ゲルドフが提唱したバンド・エイドによる「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」はポール・ヤング、ボーイ・ジョージ(カルチャークラブ)、ジョージ・マイケル(ワム!)、サイモン・ル・ボン(デュランデュラン)、スティング、フィル・コリンズ、ボーノ(U2)など80年代の英国を代表する錚々たる顔触れが次々と歌い継いでいくのが何と言っても聴き物です。プロモーション・ビデオはその光景が映像で拝めるので、より圧巻。
今の若い人達にはピンと来ないかも知れませんが、当時を知る人にとっては、矢張りかけがえのない作品だと思います。

日本人の多くのアーティストも、これでもか、とばかりにクリスマス・ソングを世に送り出していますが、その中でもズバ抜けて有名なのは山下達郎の「クリスマス・イブ」でしょうね。これは毎年必ずといって良い程耳にします。
他ではユーミンこと松任谷由実の「恋人がサンタクロース」、稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」、竹内まりやの「今夜はハッピー・パーティー」「すてきなホリデイ」等々。
後、坂本龍一の「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス(映画『戦場のメリー・クリスマス』テーマ)」も有名ですね。

アルバムも色々と作られましたね。多くのアーティストによるオムニバスとか、ビーチ・ボーイズの「ザ・ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム」とか、エルヴィス・プレスリーの「初めてのクリスマス」とか……。
でも、何と言っても世界的に決定盤と称されているのはポピュラー界の初代帝王、ビング・クロスビーの『ホワイト・クリスマス』でしょうね。シングル「ホワイト・クリスマス」は全世界で4500万枚ものセールスを記録していると言われていますし、アルバムも入れれば恐らく『ホワイト・クリスマス』関連だけで北米で1億枚以上売れていると言われています。毎年クリスマス・シーズンになると、未だに世界的に売れる為、累計でどれだけ売れているか分からないと言われる位、広く浸透している名作中の名作ですね。
まあ、クリスマス・キャロルやクリスマス・ソングの定番がズラリと並び、正に王道と言えるアルバムですからね。
勿論、曲自体がいいという事もあるんですが、時にムーディーに、時にスウィング感たっぷりに歌うビング・クロスビーの存在感の大きさも流石という他ありません。

後、個人的にセレクトしたいのが、ウィーン少年合唱団によるクリスマス・アルバム。天使の様な歌声は、正にクリスマスの原点を感じさせてくれます。

クリスマスの音楽。
昔はクリスマス・キャロルみたいにキリストの生誕を祝うジャンルでしたが、デパートなどの商戦戦略により、クリスマス・ソングではサンタクロースが主役に成り、やがてイエス・キリストは何処かにすっ飛んで、”一年の内の特別な日のラヴ・ソング”が今や主流に成りつつあります。

まあ、我々日本人の多くは、キリスト教徒でもない癖に、クリスマスを祝っていますから、音楽に関してもキリスト生誕がどうとか、サンタクロースがどうとか、もうそういう事を今更言ってもどうしようもないですね。
それに、何だかんだ言って流行歌だけでなく、定番も盛んに流れていますから、或意味様々な種類の音楽が”クリスマス”の名のもとに、一度に流れる一年の内でも貴重な時期だと言えそうです。

時に心浮き立ち、時に心に染みる特別な日を演出するジャンルとして、今後もこの季節になると多くの曲が流れる事でしょう。

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